2007/03/18
ルカ9:28-36
「主イエスの決断」
聖書抜粋:9:29 祈っておられる間に、み顔の様が変り、み衣がまばゆいほどに白く輝いた。
<要約>
『卒業証書授与式』の時期ですね。壇上へ上がり、受け取った事を昨日のように思い出します。しかしいつ頃から『卒業式』でなく『卒業証書授与式』と名称が変わったのでしょうね?学び得た内なる知識から書面の授与による『証拠』を重んじるようになってしまったのでしょうね。資格証明書や証書は、ある程度投資をし得る事も出来ますが、本当に必要なものは単なる紙ではなく、学び得た知識である事を認識し、新たな世界へ飛び出して行って頂きたいものです。
さて、聖書に戻りますが、ここは主イエスが弟子のペテロ、ヨハネ、ヤコブを連れ、祈るため山に登られた事が記されています。主が祈られている時、主イエスの顔が変わり、衣装が眩しく輝きました。時は恐らく暗い夜だったと思われますが、三人の弟子達は、何と熟睡していたのです。「どうして寝てしまったんだ」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、この三人は私たちの代表で、弱い体は闇に勝てなかったのです。
主イエスが祈られている時、モーセとエリヤが栄光の中に現れます。二人とも旧約の有名人ですから名前はご存じと思います。モーセは掟の象徴、エリヤは預言者の象徴です。そして主イエスとエクソドスすなわち『最後の脱出』について話をしていました。それは、私たちのためにこの世からの脱出、罪からの解放、すなわち十字架にかかられる事を決断されたのです。
洗礼を受けた後も、暗闇の中を歩んでいる人がいますが、主イエスは、そんな人たちのため、また悩み続けている人のため祈られ決断されました。
主イエスの十字架への決断なしに、私たちに救いはありません。主イエスを受ける者は、どんなに暗闇を歩もうとも、主自ら歩む道を整えてくださっています。主イエスのなされた御業、ご決断を丸ごと受け入れる事ができる人は幸いです。
テケテケ