倉敷ホーリネスチャーチ

　「悪に負けてはいけない。かえって、善をもって悪に勝ち なさい。」ローマ 12 章 21 節

　これは今日の中心聖句ですが、「エー、そんなのあり得ないよ」と思えますね。 そもそも「悪」とはどんなものなのかが問題となります。

　創 世記に出てくるエデンの園で「食べてはならない」と言われた禁断の木は「食べると善悪を知る木」だったことを思い出します。今回は、パウロの時代での「悪」とはどんなことだったのでしょうか。「迫害する者」14 節、「復讐をしないで」19 節にあ るようにクリスチャンに対する信仰的な反対、迫害との戦 いだったのではないでしょうか。

　ここでパウロは「〜してはならない」と述べています。「悪に悪 を報いてはならない。」17 節　「自分で復讐しない」18 節　 「悪に負けてはいけない」21 節 　悪に報いて、復讐してし まい「悪に負けてしまう現実があったのではないかと思います。

　積極的にはどうだったのでしょうか。「もしあなたの敵が飢えるなら、彼に食わせ、かわくなら、彼に飲ませなさい。」20 節前半

　いわば「祝福の倍返し」です。その後半はどういう意味なのでしょうか。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃え さかる炭火を積むことになるのである」20 節

　「やっぱり、パウロも相手の頭に燃える火を積む復讐を教 えているのか」と思えますが、そうではありません。「頭に炭火をつ むとは、相手が恥じ入るという表現」との説明がわか りやすいようです。旧約聖書で、エリシャの時代に敵が攻め込んで来 た時に捕虜になった敵兵にパンと水をあてがい、飲み食い させて主君のもとに帰らせた所、二度と攻めてこなかった という出来事を思い起こさせます。

コロナの陽性者は少なくなってきましたが、はまだ収束していません。どうぞ慎重な生活をお願いします。